実務者研修の資格とは
2014年の4月から始まった実務者研修は、介護福祉士になる前に、介護の基礎知識やスキルを身につけることを目的に設定された資格です。初任者研修よりもより深く学べるというだけでなく、従来は医師や看護師にしか認められていなかった、たん吸引や経管栄養についても学ぶことができます。
2014年の4月から始まった実務者研修は、介護福祉士になる前に、介護の基礎知識やスキルを身につけることを目的に設定された資格です。初任者研修よりもより深く学べるというだけでなく、従来は医師や看護師にしか認められていなかった、たん吸引や経管栄養についても学ぶことができます。
独学となるとつまずいた時に助けてくれる講師がいないため、資格取得までに時間がかかるでしょう。また、実務者研修には実習項目があるため、完全に独学では取得できません。自宅学習に加えて、スクールで実習を受けましょう。
スクーリングでは定期的に通学する必要がありますが、介護のプロである経験が豊富な講師から、直接指導を受けることができます。実務者研修の基礎知識だけでなく、実際の現場で役立つ貴重な体験談も耳にできるでしょう。
実務者研修は研修時間が450時間、6ヶ月と定められていますが、あらかじめ初任者研修のような介護資格を有している人は科目が免除されます。自宅学習に加えて10日ほどスクーリングを行えば、最短で2ヶ月程度で資格を取得が可能です。
介護で決して損なわれてはならない、要介護者の尊厳の保持について学べます。また、尊厳を保持するための自立支援の方法についても学べます。他にも、利用者のプライバシー保護や権利擁護といった基本理念が身につくため、要介護者と良い関係を築けるようになるでしょう。
人と接する介護職では、高いコミュニケーション能力が求められます。要介護者に対する接し方はもちろん、要介護者の家族とのコミュニケーション方法についても学びます。また、同じ介護職員同士でどのように要介護者をサポートするのかといった、チームでのコミュニケーション方法も身につくでしょう。
介護福祉士制度の法的な定義や義務、業務内容といった基本知識が学べます。また、介護における事故の防止方法や感染症の防ぎ方といった、安全確保のための知識も身につきます。介護職員としてだけでなく、要介護者の目線で介護と向き合えるようになるでしょう。
介護の仕事の一番のやりがいは、なんといっても感謝されることです。世の中には多種多様な仕事がありますが、社会の役に立ち、人から感謝される仕事はなかなか見つけられません。体が不自由な要介護者をサポートすることはもちろんですが、自宅介護に疲れたご家族のサポートを行ったり同じ介護職員の相談に乗ったりと、介護職は様々な面で人の役に立てる仕事だといえます。